フォルクスワーゲン(VW)といえば、ビートルやゴルフをはじめとする世界的な名車を数多く生み出してきた自動車メーカーです。
しかし、同社で最も年間生産数が多い製品がクルマではなく、**ソーセージ**だということをご存じでしょうか?
自動車メーカーが自社でソーセージを作り、年間数百万本も出荷しているという、一見すると冗談のような本当の話。
今回は、空冷ワーゲンファンも思わずニヤリとしてしまうフォルクスワーゲン製ソーセージ「カリーヴルスト(Currywurst)」の魅力と歴史をご紹介します。

歴史は1973年スタート!自社工場の食堂から生まれた味
VW製ソーセージの歴史は古く、1973年に始まりました。
本社があるドイツ・ヴォルフスブルク工場の巨大な敷地内で、働く従業員たちのために社内食堂で提供し始めたのがきっかけです。
「労働者に安くて美味しく、エネルギーになる食事を」という目的で作られたこのソーセージは、またたく間に大評判となりました。工場スタッフだけでなく、来賓や近隣住民の口コミでも広がり、一般販売されるまでに成長したのです。

本気の証!パーツナンバー「199 398 500 A」
フォルクスワーゲンのソーセージが単なるノベルティやイベント品ではない証拠に、**真のVW純正パーツ**としてパーツカタログに登録されています。
* **部品番号(パーツナンバー):199 398 500 A**
VWの正規パーツリスト(ETKA)にもしっかりと記載されており、ドイツ国内のVWディーラーでクルマの部品と一緒に発注することも可能なほど本格的です。

また、ソーセージに合わせる専用の「VW純正カリーケチャップ」にも部品番号(199 398 500 B)が割り当てられています。この遊び心と妥協のない姿勢こそ、まさにワーゲン精神と言えます。
どんな味?こだわり抜かれたレシピ
このソーセージは、ドイツの伝統的なB級グルメ「カリーヴルスト(ソーセージにケチャップとカレーパウダーをかけた料理)」用に開発されています。
特徴的なのはそのこだわりです。
* **低脂肪:** 一般的なソーセージに比べて脂肪分が少なくヘルシー
* **企業秘密のスパイス:** 独自のハーブとスパイスが練り込まれている
* **自社肉屋による製造:** 工場内に専用の精肉部門を持ち、職人が手作業で製造
グリルで表面をパリッと焼き上げ、特製ケチャップとカレーパウダーをたっぷりかけて食べるのが本場ドイツのスタイルです。

クルマの生産台数を超える大ヒット
2015年には、年間約730万本のソーセージを生産。同年のフォルクスワーゲンブランドの年間世界販売台数を超える記録を叩き出し、「車よりもソーセージが売れる自動車メーカー」として世界中で大きなニュースとなりました。
近年は環境意識の高まりや食の多様性に合わせて、ベジタリアン(植物性)向けのソーセージもラインナップに加わるなど、時代に合わせて進化を続けています。
まとめ:ワーゲンカルチャーの深さを感じる名品
残念ながら日本国内への肉製品の持ち込み制限等があるため、現地ドイツ以外で入手するのはなかなか難易度が高いレアアイテムです。
もしドイツ旅行やイベントなどで目にする機会があれば、ぜひ味わってみてください。
単なる自動車メーカーの枠に収まらない、フォルクスワーゲンのユーモアとものづくりへのこだわりを舌で感じることができるはずです!
