誰もが知るイタリアの高級ファッションブランド「アルマーニ」。創業者であるファッションデザイナーの「ジョルジオ・アルマーニ」が、実は空冷ビートルファンであることを皆さんはご存知でしょうか。
イタ車でも高級車でもなく、なぜ空冷ビートルを好んだのかは、ジョルジオ・アルマーニ氏のスタイルとファッションへのこだわりが影響しているようです。
ジョルジオ・アルマーニ
ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、イタリアの高級ファッションブランド「アルマーニ」の創業者でイタリアを代表するデザイナーです。1934年にイタリアのピアチェンツァで生まれ、1975年にブランドを設立しました。
上質な生地を贅沢に使用し、最高クラスの着心地を誇るアパレルを製造・販売しています。スーツに革命をもたらしたことで知られ、「モード界の帝王」とも称されています。
アルマーニのビートル
ジョルジオ・アルマーニは、70年代初頭にビートルを購入。車は真っ白なコンバーチブルでした。
ミニマリストでシンプルを好む彼にとってビートルは、どんな高級車やスポーツカーより魅力的に写り、「ビートルは実用的で、硬いフェイクレザーのシートが座り心地がよく好きだった」と語っています。
そのビートルも、75年にブランド「アルマーニ」を立ち上げる際に、設立資金として泣く泣く手放してしまいます。ですが彼にとってそのビートルが初めての車だったこともあり、すぐに買い戻しています。
ブガッティ・シロン
「アルマーニ」と言えば、車とのコラボも有名で、ジョルジオ・アルマーニが内外装をコーディネートした特別仕様車は、アルマーニファンにとって垂涎の的となっています。
その中でも世間を1番騒がせた車が、「GIORGIO ARMANI for BUGATTI」。
ブガッティ・オートモービルが製造する「ブガッティ・シロン」をベースに、ジョルジオ・アルマーニが内外装を手掛けたスペシャルモデルです。
シロンは、先代ヴェイロンの後継モデルで、500台限定車。1500馬力8リッターW16型クワッドターボ(4タービン)エンジンを搭載し、最高速度は420kn/hに達するハイパーカーです。(ハイパーカーとは1000馬力以上のスーパーカーの名称、スポーツモデルは最高速度490km/h)
隠れワーゲンファン?
なぜアルマーニが「ブガッティ」とコラボレーションしたのかについては、多くの憶測が飛び交っていますが、筆者が思いつく理由は1つ。
現在の「ブガッティ・オートモービル社」は、近年フォルクスワーゲン社が商標権・販売権を取得する形で、新たに設立した新会社で、当然そこで製造されたブガッティ・シロンも、設計・製造技術共にすべて「ワーゲン」となります。
察していただけましたでしょうか?
あくまで妄想に過ぎませんが、「フォルクスワーゲン・ビートル」に思い入れのあるアルマーニなら、まんざらでもない仮説だとは思いませんか?(笑)